積立投資の効果は何年で実感できる?10年後に差が出る複利の力

「積立投資を始めたけど、なかなかお金が増えている実感がない…」そんな不安を感じたことはありませんか?実は、積立投資は短期間では効果が見えにくく、一定の年数を超えると急激に成果が表れ始める仕組みになっています。この記事では、積立投資の効果を実感できるまでにかかる年数を解説し、続けるためのコツを紹介します。

積立投資の基本は「複利」効果

積立投資の最大の魅力は「複利」です。複利とは、元本とその利息の両方に利息がつく仕組みのこと。いわゆる「雪だるま効果」で、投資を続ければ続けるほど加速度的に資産が増えていきます。

しかし、最初の数年は「雪だるま」が小さいため、増えている実感を得にくいのが特徴です。大きな成果を感じるまでには時間がかかるため、途中でやめてしまう人も少なくありません。

複利の真価は「時間」が経って初めて発揮されます。長期で続けるほど、利息が利息を生む循環が強力になり、結果的に資産が大きく育つのです。

ためお
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投資は「複利的なもの」というのが本当のところですが、複利が効いていると考えたほうがわかりやすいのでその程で説明します!

オルカンは複利で増えるのか?初心者にもわかる“複利的”な投資信託の話

どのくらいで効果を感じられるのか?

1〜5年目:ほとんど変化を感じない

この時期は、元本が少なく、増えた利息もごくわずかです。例えば、月3万円を年利5%で5年間積み立てても、元本180万円に対して増加分は約25万円程度。大きな変化を実感するのは難しいでしょう。

グラフで見ると「横ばいに近い伸び方」をしており、貯金との違いを感じにくいのも特徴です。この時期は「耐える時期」と割り切ることが重要です。

モチベーションを保つためには、少額でも増えている事実を確認しながら「未来の雪だるま」をイメージすることが効果的です。

ためお
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ほとんど変化がないため最もしんどいのがこの時期です。成果が見えずらいですが、それでも淡々と積立続けましょう!

6〜10年目:じわじわ効果を感じ始める

10年近く積み立てると、利息の増加分が目に見えてきます。月3万円を年利5%で10年間積み立てた場合、元本360万円に対して運用益は約120万円。合計480万円になり、ようやく「投資でお金が増えた」と実感しやすくなります。

この頃から、元本に対して運用益の割合が大きくなり、積立投資の成果を体感できるようになります。グラフもゆるやかに上昇カーブを描き始めるのが特徴です。

ここで得られる「実感」が、その後も積立投資を続けるための大きな支えとなります。

ためお
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私は2020年から投資をしているので、このフェーズに入りかけています。やっと成果が実感できてきた感があります。

こちらが私がメインで使っている楽天証券の資産合計です。
投資し始めた2020年は積立NISAか一般NISAを選択する時代だったので、積立NISAで毎月33,333円を積み立てていました。
2024年からは新NISAに移行し、年間360万円の枠を貯金から投資に動かすイメージで投資しています。

そのため、2020年から投資をやっているといいつつ、実際に投資した額としては、以下のような感じです。

年度投資額
202033,333
2021399,996
2022399,996
2023399,996
20243,600,000
20252,292,388
ためお
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実際の投資歴としては、NISA関連だけでも5年目なのですが、投資額が増えたのは昨年からです。それでもトータル20%の含み益があるというのは相場が良かった感があります。

11〜20年目:複利の効果が本格化

20年を超えると、資産は一気に膨らみます。月3万円を年利5%で20年間積み立てると、元本720万円に対し運用益は約500万円。合計1,200万円超となります。ここで初めて複利の本領が発揮されます。

資産グラフは「加速度的」に上昇を始め、時間の経過が投資の最大の武器であることを実感できます。ここまで続けられれば、資産形成の成功は大きく近づいていると言えるでしょう。

特に20代から始めた人は、40代に差し掛かる頃にこの効果を体験できるため、老後資金の大きな安心材料になります。

ためお
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積立NISA時代の資産が似たようなリターンを出しています。

コロナ明けということもあり、相場が良かった部分もありますが、通常の利回りで運用できた場合は、10年後はこんな感じになってるんじゃないかというリターンが出ています。
私が積立NISA時代に購入していた楽天VTIが90%以上のリターンを出しています。
この間、積立購入してほったらかしでこのリターンですから、いかに継続することが重要かよくわかります。

30年目以降:雪だるまが爆発的に大きくなる

30年以上積み立てれば、資産の増加スピードは加速的に上がります。月3万円を年利5%で30年積み立てると、元本1,080万円に対し運用益は約1,300万円。合計で2,600万円を超える規模になります。

この段階では、毎年の運用益だけで数百万円に達することもあり、資産が資産を生む「完全な複利の世界」に突入します。ここまで来ると、投資の威力を誰もが実感できるでしょう。

将来の生活費や老後資金を余裕を持って準備できる段階に入り、資産形成のゴールが現実味を帯びてきます。

ためお
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ここまで来ると想像するだけでワクワクしますね!相場によりますが、月の収入以上に資産がが変動することも珍しくなくなるでしょう。

なぜ10年続けるのが大切なのか?

積立投資の効果を実感できるのは「最低でも10年」と言われます。最初の数年でやめてしまうと、複利の恩恵を受けられません。むしろ「我慢の時期」を乗り越えてからが本番なのです。

投資は短期で儲けるためのものではなく、長期でじっくり資産を育てるもの。特に20代・30代から始めれば、老後資金に余裕を持たせられる大きな力になります。

「10年続ける」という意識を持つことで、短期的な値動きや景気変動に惑わされず、安定した資産形成を継続できるのです。

効果を実感するためのコツ

  • 積立額を記録する:毎月の元本と評価額を記録しておくと、徐々に差が開く様子が見えてモチベーションになります。記録はグラフにすると、複利効果が視覚的に理解できるためおすすめです。
  • 10年以上の視点を持つ:「短期では増えない」と割り切ることで、途中の値動きに振り回されなくなります。長期で続けるほど利益が増える仕組みだと理解すれば、途中でやめにくくなります。
  • 自動積立に任せる:積立設定を自動化してしまえば、感情に左右されずに継続できます。日々の値動きを見て一喜一憂せず、「気づいたら資産が増えていた」という状態を作れるのが理想です。
ためお
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私は新NISAが始まってから毎月資産推移をスプレッドシートに記録しています。投資の評価額だけでなく、投資元本も記載することで相場が下落時にも「これだけ積み立てたんだ」ということがわかるため、継続するモチベーションになりました。

まとめ:効果が見えるのは10年以降

積立投資の効果を実感できるのは早くても10年、真価を発揮するのは20年〜30年です。最初の数年で効果を感じられなくても、コツコツ続けることで雪だるまは必ず大きくなります。

「時間を味方につける」ことこそが積立投資の最大の武器です。焦らずに続けることで、将来の資産形成に大きな差が生まれます。投資は短距離走ではなくマラソン。長期視点を持って取り組むことで、資産は着実に成長していくのです。

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