「会社に縛られず自由に生きたい」「早く経済的自由を手に入れたい」――そんな思いを持つ20代会社員の間で注目されているのがFIRE(Financial Independence, Retire Early)です。この記事では、20代の会社員がFIREを目指すために実践すべき投資戦略を、具体的な数値シミュレーションも交えて解説します。

私もめっちゃFIREしたい。とりあえずFIはしたい!と思ってます!
FIREとは?20代会社員に人気の理由
FIREとは「経済的自立(FI)と早期退職(RE)」を意味します。単に早期リタイアをするだけでなく、労働収入に依存せず投資からの収益や副収入で生活を支えることを目指すライフスタイルです。
20代会社員にFIREが注目される理由は、以下の通りです。
- 人生100年時代と言われる中で、会社に縛られない自由を得たい
- 若いうちから資産形成を始めると「時間」という最強の武器を使える
- リモートワークや副業解禁など働き方の多様化が進んでいる
- 投資環境(NISAや低コストインデックスファンド)が整ってきた

選択肢が増えてきましたねー
私が働き始めた2010年代はまだまだ投資なんて新卒がやるもんじゃなかった気がします。私はFXをやりつつ投機的なお金の使い方をしていましたが、まわりでは投資をやっているって話は聞きませんでした。
また、インデックスファンドなんて言葉も全く市民権を得ておらず、漠然と年利5%とかを保有資産全体に対して得られたらいいけどそんなの難しいよなーって考えてました。
その時は、FXで1回のポジションの損失見込みを総資産の4%までとして、リスク:リワード=1:3くらいでトレンドフォローで取引すれば資産が増えるかなーとか思ってました。
当時、FXは全世界的に通貨の交換という需要があるから、取引額を比例させるだけでいいしメリットが大きいと妄想していた記憶があります。(そんな妄想通りには行かずにロットをあげるとメンタルが耐えられなくなりFXはやめました)
20代会社員がFIREを目指すための投資戦略
① 支出を抑えて生活防衛資金を確保する
FIREの第一歩は「支出の最適化」です。いきなり投資に回すのではなく、生活費6か月〜1年分の生活防衛資金を現金で確保しましょう。これにより、投資資産の価格が下落した時でも生活に困らず、安心して投資を継続できます。

FIREを目指す人には言うまでもないですが、生活防衛資金は絶対に必要です。最優先で確保!
② NISAを最大限活用する
20代会社員がFIREを目指すなら、新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を活用するのが王道です。特につみたて投資枠では、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)やS&P500といった低コストインデックスファンドを積み立てることで、世界経済の成長を資産に反映できます。

最大効率で資産を増やすのであればインデックス投資全力でいいと思います。成長投資枠もオルカンorSP500買っておきましょう!
③ 投資額を最大化する(収入−支出=投資余力)
FIREを目指すには「投資額をいかに増やせるか」が勝負です。月3万円の積立では数十年かかりますが、月10万円を20代から積み立てられれば30代で数千万円の資産も現実的です。
例えば、毎月10万円を年利5%で30年間運用すれば、最終的に約8,300万円に到達します。FIREの目安とされる「年間生活費×25年分」にも近づけます。

FIREのREまで目指すのであれば貯蓄率も重要です。結局、収入に比して使うお金が少なければ、それだけ資産が増える&RE後に保有している資産が少なくても運用で生活できるとなるためです。
④ 配当金投資はサブ戦略にする
高配当株や米国ETF(VYM、HDV、SPYDなど)を購入し、配当収入を得るのも魅力ですが、配当金には税金がかかり、再投資効率も落ちます。「成長重視のインデックス投資」がメインで、配当投資は余裕資金でサブ的に行うのがおすすめです。

じっくり会社員を続けながら着実に配当金を増やしていくという戦略も全然悪くないです。安定感はむしろ配当金投資に方がありそうですが、効率面ではやや劣後します。
⑤ 副業やスキルアップも同時進行で
FIREは投資だけでなく、収入の複線化がカギです。副業で月3〜5万円を稼げれば、そのまま追加投資に回せます。
また、20代はスキルアップの投資効率が高いため、資格取得やITスキル習得も「自己投資」として長期的にリターンを生みます。

なお、自己投資は範囲が広いのでリベ大学長の言葉を借りて、「1年以内に収益化できる自己投資は自己投資だが、収益化できないものは浪費」と割り切った方がいいでしょう。
FIREシミュレーション:20代から積み立てた場合
ここで、20代会社員がFIREを目指して積み立てた場合のシミュレーションを紹介します。(年利5%、年間生活費300万円を目安)
- 毎月5万円積立(30年間):約4,200万円 → FIREにはやや不足
- 毎月10万円積立(30年間):約8,300万円 → 年間300万円生活ならFIRE可能
- 毎月15万円積立(25年間):約8,700万円 → 40代FIREも視野に
もちろん実際のリターンは上下しますが、「積立額を増やす」「期間を長くする」ことでFIRE実現の可能性が高まります。

年間生活費300万円というのも、今の基準で考えた場合であって、インフレが大きい昨今では25年後はどうなっているかわかりません。ただ、インフレが大きいということは貨幣の価値が相対的に下落するということであり、インデックス投資しておけばインフレ以上のリターンは見込めると思うので、その分リターンも5%よりは大きくなるんじゃないかとも思えます。
まとめ:20代会社員がFIREを目指すなら
- 生活防衛資金をまず確保
- 新NISAをフル活用し低コストインデックス投資
- 収入−支出を最大化して投資余力を増やす
- 配当投資はサブ戦略に留める
- 副業・スキルアップも取り入れる
20代からFIREを目指すのは簡単ではありませんが、時間を最大限活かせるという強みがあります。毎月の積立と自己投資をコツコツ継続し、将来の「経済的自由」を現実にしていきましょう。

私は楽天証券でオルカンを積み立てつつ、副業収入を投資に回しています。着実に資産は増えているので、FIREは夢物語ではなく、計画と継続次第で誰でも近づけると実感しています!
