「20代のうちにどれくらい資産を作っておけば安心なの?」と不安に思う方は多いのではないでしょうか。この記事では、20代が目指すべき資産額の目安を年齢別にシミュレーションしながら解説します。早めに行動すれば、将来の選択肢が大きく広がります。

ざっくりベースの目安にしていただければと思います!このラインまで貯まっていないとNGという意味ではないので仮に下回っていたとしても大丈夫です!
なぜ20代から資産形成を始めるべきなのか?
資産形成の最大の武器は「時間」です。20代から投資を始めると、複利効果を長期間活用できます。毎月同じ金額を積み立てても、30代・40代から始めるのと比べて数百万円~数千万円の差がつくことも珍しくありません。
また、20代はまだ大きな生活コストがかからない時期でもあり、節約や投資に回せる余力があります。小さな積み立ても、将来の大きな資産につながるのです。
20代が目指すべき資産額の目安
ここでは、20代の年齢別に「目標資産額の目安」を紹介します。あくまで一般的な目安なので、ライフスタイルや収入に応じて調整してください。
22歳〜24歳:社会人スタート期
社会人になりたての時期は、まず「生活防衛資金」を準備するのが優先です。目安は生活費の3〜6か月分。これが確保できたら、毎月1〜3万円でも投資に回してOKです。目標資産額は50〜100万円程度を目指しましょう。

生活防衛資金とは、いざというときのお金です。仕事ができなくなっても半年〜1年程度生活できるだけの最低限の資金を指します。
25歳〜27歳:貯蓄・投資を習慣化する時期
収入が安定してくる時期。毎月の積立額を3〜5万円に増やし、生活費と貯蓄・投資のバランスを整えましょう。資産額の目安は200〜300万円程度。この頃に投資を習慣化できると、将来の資産形成がぐっと楽になります。

給料から先取り貯金した資金をそのまま投資に回すようなイメージですね!この段階から月5万円を継続できると後々に大きなリターンとして帰ってきます。

毎月5万円の積立を30年間継続すると、リターン7%の想定で元本1,800万円が5,800万円程度になる期待があります。
毎月5万円は楽に捻出できる金額ではないですが、5万円を継続するだけで定年前に5千万円を超える資産を築くことができるというのは大きなモチベーションになりませんか?
28歳〜29歳:結婚・住宅など大きなライフイベントを意識
結婚資金や住宅購入、子育て準備など、大きなお金が必要になってくる年代です。無理のない範囲で投資を継続しつつ、現金の貯蓄も増やしていきましょう。資産額の目安は500〜700万円程度。この時点で資産の土台を作れていると安心です。

結婚をするか?新築の家を建てるか?新車を買うか?このあたりの選択肢を間違ってしまうと今後資産形成に非常に大きな影響があると言えます。できれば、毎月5万円は続けたいところですね!
年齢別シミュレーション(毎月5万円を積み立てた場合)
ここでは、毎月5万円を年利5%で運用した場合のシミュレーションを紹介します。
- 22歳から5年間(27歳時点):約340万円
- 22歳から8年間(30歳時点):約630万円
- 22歳から10年間(32歳時点):約820万円
同じ金額を積み立てても、始める時期が早ければ早いほど資産が大きく育ちます。「複利の効果を最大限活かす」ためにも、早めのスタートが重要です。
20代の資産形成におすすめの方法
- NISA:非課税でインデックス投資ができ、20代に最適。
- iDeCo:老後資金専用。所得控除のメリットが大きい。出口戦略に不安。
- 高金利のネット銀行:現金を置いておくなら少しでも金利が高い口座を。
- 自己投資:資格・スキルアップも長期的に大きなリターン。
優先順としては、NISA=自己投資>高金利のネット銀行>iDeCoというところです。
iDeCoは所得控除は魅力的ですが、出口戦略が難しく、資産形成初期段階ではまだ手を出す必要性は低いと感じています。また、高金利のネット銀行も高金利とはいいつつもそこまで金利は変わりませんので、汎用性の高い住信SBIネット銀行や楽天銀行にまとめておいても問題はないと思います。(そもそも金利も低くないですし)
インデックス投資のリターンは7%と高いですが、自己投資によるリターンは100%を超えることもザラなので有益な自己投資ができる場合は、インデックス投資よりもそちらを優先してもいいかもしれません。ただし、有益な自己投資ができないのであればただの浪費になってしまうこともあり得るため、直近1年いないに収益化できないものは浪費と割り切るのも大事です。
まとめ:20代の資産形成は「早く・コツコツ」がカギ
20代は、少額でも早く投資を始めることが将来の資産形成のカギになります。年齢別の目安はありますが、重要なのは「継続する仕組み」を作ることです。つみたてNISAやiDeCoを活用し、自動で積み立てていきましょう。
未来の自分を助けるのは、今の小さな一歩です。今日からできることを始めてみましょう。

