20代会社員のリアル貯金額は◯万円?平均・中央値から学ぶ資産形成の真実

「同年代の人はどれくらい貯金しているのだろう?」「みんな投資はしているのかな?」20代会社員であれば、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。この記事では、実際のデータや体験談をもとに、20代会社員のリアルな貯金額や、資産形成の裏側を徹底解説します。

ためお
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統計情報から私の実体験も交えつつ解説していきます!

1. 20代会社員の平均貯金額はどれくらい?

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20代単身世帯の貯蓄額は以下の通りです。

  • 平均値:約180万円
  • 中央値:約50万円

平均値と中央値に大きな差があるのは、一部で大きく貯蓄している人が平均を押し上げているからです。つまり、20代で貯金が50万円程度でも「普通」であり、むしろ投資や自己投資にお金を使っている人も多いのが実態です。

中央値について解説。中央値とは、小さいものからならべた時にちょうど真ん中にある値のことです。

例えば、下の図のような5人の集団の資産の平均値と中央値は以下の通りになります。

平均値は、明らかな外れ値の大きさに引っ張られて実態と乖離した値になることがあります。
上の例であれば、資産10億円の外れ値のせいで、平均が2億円を超えていますが、5人の集団がどのくらい資産を持っている集団かといえば、一人当たり2億も持っていません。

20代の貯蓄平均を考える上でも、平均値の場合は一部の資産が多い人々により実際よりもおおきな数値として現れる傾向にあるため、中央値を目安にしたほうがより身近に感じられます。

ためお
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イメージとしては、仮に、自分の周りで資産いくら?ってことを聞いて回った場合、中央値に近い数値になるんじゃないかな?と思います。(自分が属している集団にもよりますが)

2. 20代で貯金が増えにくい理由

20代の貯金中央値が50万円と聞いて多いと思いましたか?少ないと思いましたか?
実際、私はちょっと少ないんじゃないか?と思ったのですが、貯蓄が伸び悩む原因としては以下のことが考えられます。

収入がまだ少ない

20代前半は社会人になったばかりで、年収300〜400万円台が中心です。生活費を支払うと残るお金はわずかで、なかなか貯蓄に回せません。

ためお
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元もこもないですが、どれだけ貯蓄できるかはどれだけ収入があるかと大きな相関があります。

年収300〜400万円台であれば、毎月手取り16万円〜19万円、ボーナスで30万円〜40万円が年2回と言ったところです。
仮に手取りが16万円であれば、節約などを意識しない場合、なかなか月末にお金が残らないことになっても不思議ではありません。

支出が増えるイベントが多い

一人暮らし、車購入、結婚、引っ越しなど、20代はライフイベントが多く出費がかさみます。貯金が一時的に減るのは珍しいことではありません。

ためお
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20代で結婚するところまで視野に入れると、数年単位で結構な出費があります。

私自身、社会人になってからお金を貯めることを少しづつ意識し始めたのですが、貯めても貯めてもお金が飛んでいった記憶があります。
思い返してみると、結婚関係の出費が大きかったなと。
結婚式で300万円近く飛んでいきましたし、結婚して夫婦で住み始める新居の家具・家電を揃えたりするのも地味にお金がかかりました。
また、友人の結婚の際には基本的にお祝儀3万円を包むことになりますし、結婚関連出費は痛いですね!

ためお
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結婚式の準備で毎週1回は式場に行き、プランナーさんと打ち合わせしていました。夕食は外食になってしまうので、そこで自炊ができないというのも痛い出費だったなと思うところがあります。

あとは、結婚してから車も購入しましたが、夫婦でそれぞれ1台づつ購入し、トータル500万円はかかっているのでこれも痛い出費です。
当時は「新車を買うのが普通」という感覚だったので、中古車という選択肢がありませんでした。
20万キロ目指して乗り潰そうと思います!

将来への意識がまだ薄い

「老後資金はまだ先」と考え、貯金よりも旅行や趣味にお金を使う人も多いです。

これは、私自身、耳がいたい話ですね。賛否両論ある話でして、私個人としては、旅行への出費はするべきだと考えています。(旅行への出費をためらいたくない場合)

なんでもかんでも節約するということが大事なのではなく、「世間の普通を追い求めない」ことが大事なんじゃないかと。
周りがやっているあたり前を全てやろうとすると、普通の収入ではできないというのはよく言われることですね。

我が家は子供が2人で共働きで、新車も2台購入してしまったので、新築マイホームは買わないという方針です。
その分を資産形成に回すことで将来に備えています。

旅行や趣味に使うお金を将来の資産形成に回したほうが、資産形成の速度が加速するということは重々理解しているのですが、今の生活を楽しめなかったら何のために生きているんだろうって思うんです。
80歳の100万円と今の100万円では全然価値が違うので、今しかできないことであれば惜しみなくお金は使うべきだと思います。

他人への見栄のための出費はやめるべきですが、自分自身の経験になることには使うべきです。
私が好きな名著「DIE WITH ZERO」で言われている「思い出の配当」というやつですね。

私はこの夏も沖縄に行きましたが、息子と旅行に行けるなんてあと何回かって考えたら、行かない理由はないですね。

なお、旅費を少しでも抑えるために色々と工夫しています。最たる例がANAのマイルを貯めて飛行機代を無料にすることですが、そのやり方については以下の記事で詳しく解説しています。

飛行機に乗らずにANAマイルを貯めてお得に旅行する方法【初心者向け】

3. 資産形成を始めた20代会社員がやっていること

固定費を見直す

スマホ代を格安SIMに変える、家賃を手取りの3割以内に抑えるといった固定費の見直しが基本です。これにより、毎月数万円を貯金・投資に回せる人が増えています。

ためお
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固定費の見直しは最優先課題です!!!

固定費を見直せば、節約効果が半永久的に続きます。
例えば、スマホ代を月8,000円支払っている方が、楽天モバイルに変えるなどして月3,000円になった場合、毎月5,000円浮くことになります。
これは、一度キャリアを変更するという手間だけで、次キャリアを変更するまでは5,000円の節約効果は続きます。

食費の見直しなどの変動費の節約は自分が頑張った分だけ節約を感じられますが、固定費については一度見直しを行えば効果は永続するので、コスパが大きいです!

ぜひ固定費の見直しから取り掛かってください!!!

先取り貯金を習慣化

「余ったら貯金」ではお金は残りません。給料日に自動で積立口座や投資信託に回す「先取り貯金」をしている人は着実に資産を増やしています。

本来は毎月の支出を把握した上で、固定費・変動費の節約をするべきですが、手っ取り早い方法が「先取り貯金」です。

まずは、毎月の給料の1割〜2割を自動で別の貯蓄用の口座に振り替える設定をしましょう。
会社によっては複数の振込先を指定できる場合もあるため、その場合は、生活費用の口座と貯蓄用の口座で分けて振り込んでもいましょう。

その上で、毎月の生活費については、生活費用の口座に入っているお金だけでやりくりするくせをつけることで、結果的に貯蓄用の口座に入れたお金が毎月増えていくというわけです。

生涯年収が2億円と言われていますから、その1割を貯蓄するだけでも2,000万円になります。

少額投資からスタート

先取り貯蓄をすることで、貯蓄は増えていきますが、貯蓄だけではインフレ負けをしてしまいます。
日本は長らくデフレ環境でしたが、ここ数年でインフレが目立ちます。

インフレとは、物価が上がること。物の値段が上がり、お金の価値が相対的に下がることを言います。

政府のインフレ目標は年間2%ですが、年2%のインフレが仮に10年続いた場合、物価は1.2倍になります。
今100万円で購入できるものが、10年後には120万円を出さないと購入できなくなるということです。

このインフレに対抗できる手段が投資になります。

投資というと怖いと思うかもしれませんが、貯金している状態というのもある意味投資をしています。
「日本円」に全力投資しているということと同じなんですね。
インフレがない世界であれば、購買力は変わらないので貯蓄するという選択肢もありましたが、インフレすると価値が下がるため、日本円だけでなく、複数の資産に分散させておく必要があります。

日本では、2024年からNISAが改正され1,800万円の投資元本までは運用益が非課税という神制度になったため、ぜひ活用していきましょう。

とはいえ、初心者はまず少額で無理のない範囲から積立投資を行いましょう。
基本的にはNISAの積立投資枠で対象となっている投資信託がおすすめです。

手数料が少なく、広く分散されているという観点では、

  • オルカン(全世界に投資)
  • S&P500(米国のTOP500社に投資)

のどちらかを選べば概ね80点は取れると思います。
とはいえ、いろんな商品があるので、年間の手数料が0.1%台以下の商品を選ぶようこころがけてください。

4. 実際の体験談:手取り16万円から資産1,000万円へ

例えば、私自身のケースを紹介します。社会人1年目の手取りは16万円ほど。そこから以下を徹底しました。

  • 格安SIMに乗り換え(年間6万円節約)
  • 家賃は手取りの3割以下に抑える
  • 自炊徹底

節約を意識したのは社会人2年目〜3年目だったような気もします(うろ覚え
当時は固定費とか変動費とかを意識しておらず、自炊こそ正義って感じで効率が悪かったなといまでは思います。

ただ、意識は高かったのでひたすら自炊しました。近所のスーパー3店舗を周り、肉・野菜・その他でどこが安いかを把握し、毎日仕事帰りに近所の八百屋によって安い野菜を購入していた記憶があります。

その後、一人暮らししているのが勿体無いと感じて、一時期子供部屋おじさんをしていました。(これが一番お金貯まった気がします)

結婚してからは夫婦で住み始めましたが、妻がかなり堅実で小学生のころから家計簿をつけているガチ勢だったので、ライフイベントごとの大きな出費はありつつも、特に浪費することなく資産(現金)が増えていった気がします。

2020年からは積立NISAも始めましたが、今思えばもっと前からやっておけば資産が増えていたなと非常に後悔しています。

5. 20代の資産形成で意識すべき3つのポイント

  • 早く始める:少額でも若いうちから投資を始めることが複利の力を最大化します。
  • 支出をコントロール:収入を増やすのは時間がかかるので、まずは支出を減らすことが効果的。
  • 自己投資を忘れない:資格やスキルにお金をかけ、将来の収入アップにつなげましょう。

まとめ

20代会社員のリアルな貯金額は50万円前後と決して多くはありません。しかし、固定費の見直しや先取り貯金、つみたて投資といった小さな習慣を積み重ねれば、着実に資産は増えていきます。重要なのは「金額の大小」ではなく、「早く行動を始めること」。今の小さな一歩が、未来の大きな資産につながるのです。

ためお
ためお

投資=怖い と思って、なかなか投資を始められなかったのですが、今思えば1日でも早く投資を始めておくべきでした。最初の一歩はかなり勇気がいりますが、まずは頑張って一歩をすすめてください!!!!!

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