円安で得する?円高で損する?為替リスクをわかりやすく解説

外国株式や外国債券に投資するときに避けて通れないのが「為替リスク」です。円安・円高によって投資成果が大きく変わるため、仕組みを理解しておくことはとても重要です。この記事では、為替リスクの基本から、円安・円高が投資に与える影響、初心者が取るべき対策までを解説します。

為替リスクとは?

為替リスクとは、外国通貨と日本円との為替レートが変動することによって、資産の価値が変わってしまうリスクのことです。

ためお
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リスクとは振れ幅のことを意味します。得をしても・損をしてもリスクはリスクです。

具体例でイメージ

  • 1ドル=100円のときに米国株を100ドル分(=1万円)購入
  • 株価が変わらず100ドルのままでも、為替が1ドル=120円になれば → 12,000円に増える
  • 逆に1ドル=80円になれば → 8,000円に減る

つまり、株価が動かなくても「円安ならプラス」「円高ならマイナス」の影響を受けるのです。

ためお
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外国株を保有していると為替変動の影響が大きいですね。

円安になるとどうなる?

円安とは「円の価値が下がり、外国通貨の価値が相対的に上がる」状態です。

  • 外国株や外国債券を持っている人に有利(円換算での評価額が上がる)
  • 輸出企業(トヨタやソニーなど)の業績が伸びやすい
  • 海外旅行や輸入品の価格は高くなる(生活コスト増)

つまり、海外資産を持っている投資家にとってはメリットが大きい一方、生活面ではデメリットもあります。

ためお
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何をもって適正レートか?という問いは難しいですが、年間通して±10%程度に収まって欲しいですね。

円高になるとどうなる?

円高とは「円の価値が上がり、外国通貨の価値が下がる」状態です。

  • 外国株や外国債券の評価額が下がる(円換算でマイナスに)
  • 輸入品や海外旅行が安くなる
  • 日本企業のうち、輸入をメインにしている会社に有利

投資家にとってはマイナスになりやすいですが、海外旅行や輸入品購入は円高の恩恵を受けられます。

ためお
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今は円安だー!って言われているので、オルカンやS&P500といった投資信託の購入を躊躇うという声を聞くことがあります。私は淡々と買い続けるのみです。

為替ヘッジ付きとヘッジなしの違い

投資信託やETFには「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」があります。

  • ヘッジあり:為替変動の影響を減らせるが、コスト(手数料)がかかる
  • ヘッジなし:為替の影響をそのまま受けるが、長期的には円安によるメリットも享受できる

初心者の場合、長期での資産形成を目的にするなら「為替ヘッジなし」を選ぶケースが多いです。短期的な円高リスクを避けたいときだけ「ヘッジあり」を検討するとよいでしょう。

ためお
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長期投資は手数料の影響ってほんとに大きいので、手数料は低いに越したことはないです。

長期投資での考え方

為替は短期的に大きく動くものの、長期で見れば上がったり下がったりを繰り返すため「読めないもの」と考えるのが基本です。そのため、インデックス投資家は為替を気にしすぎず、世界全体に分散投資することを重視しています

例えば「オルカン(全世界株式インデックス)」や「S&P500」などは為替ヘッジなしの商品が多く、円安局面ではその恩恵を受けられます。

ためお
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未来はどうなるかわかりませんし、積立投資をする前提であれば、毎月積み立てる中で為替変動の影響も織り込んでいくことになります。そのため、為替ヘッジは必要ないと考えます。

まとめ:為替リスクは「ゼロにできない」もの

為替リスクは、外国資産に投資する以上避けられません。しかし、長期分散投資を続けることでリスクを平準化し、資産形成の再現性を高めることができます。

  • 円安:外国資産の評価額アップ、日本の生活コスト増
  • 円高:外国資産の評価額ダウン、海外旅行や輸入品は安く
ためお
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「為替は読めない」と割り切り、長期投資の王道であるインデックスファンドを積み立てていくのが最も堅実な選択肢です。

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