「株価が暴落すると怖くなって投資をやめたくなる…」そんな不安を抱えたことはありませんか?しかし、暴落時に投資をやめてしまうと、長期的に見て大きな機会損失につながる可能性があります。この記事では、過去のデータをもとに、暴落時に投資をやめた場合の影響を解説します。

暴落時は損失を抑えたい一心で投資信託を売りたくなるものです。そうなった時に思い出してみてください。暴落時に売却することが如何にリターンを減らしてしまうかということを解説して行きます!
暴落は投資の避けられない一部
株式市場には必ず「上がる時期」と「下がる時期」があります。過去100年以上の米国株式市場を見ても、リーマンショックやコロナショックのような暴落は何度も発生しています。しかし、長期的に見れば市場全体は右肩上がりで成長してきました。
つまり、暴落は一時的な現象であり、避けることはできないものの「乗り越えることができる」現象なのです。

前提として、インデックス投資をしている方に対しての説明になります。個別株一点全力集中投資の場合は損切りラインは決めておく必要があります。
過去の暴落とその後の回復
リーマンショック(2008年)
2008年のリーマンショックでは、米国株(S&P500)が1年間で約50%下落しました。しかし、その後株価は回復し、2013年には暴落前の水準を超えています。暴落で売却してしまった人は回復の恩恵を逃すことになりました。
コロナショック(2020年)
2020年のコロナショックでは、S&P500が1か月で約30%下落しました。しかし、驚異的な速さで回復し、半年後には史上最高値を更新しています。この時に投資をやめた人は、最もおいしい上昇局面を逃してしまったのです。
長期チャートで見える真実
S&P500の長期チャートを見れば、暴落は「一時的な谷」にすぎないことがわかります。投資を続けた人は、結果的に右肩上がりの成長を取り込めているのです。
暴落時に投資をやめるとどうなる?シミュレーション
例えば、2000年から毎月3万円をS&P500に積立投資したケースを考えてみましょう。
- 20年間継続した場合:資産額は約2,500万円
- リーマンショックで止めた場合:資産額は約1,500万円程度
暴落で投資をやめた場合、最も安く買える「お得な時期」に投資しなくなるため、回復時の利益を大きく逃してしまうのです。
暴落時にやるべきことは?
- 積立を継続する:暴落は「安く買えるチャンス」でもあります。積立を止めずに続けましょう。
- 短期の値動きを気にしすぎない:長期で見れば暴落は一時的。冷静に構えておくことが大切です。
- 生活防衛資金を確保する:生活費6か月〜1年分の現金を確保しておけば、暴落時にも安心して投資を続けられます。
まとめ:暴落はチャンス、やめるのが一番のリスク
暴落時に投資をやめてしまうと、回復局面のリターンを逃し、大きな機会損失につながります。過去のデータが示すように、暴落は避けられない一方で、必ず回復してきました。
投資をやめることこそが、最大のリスクです。長期・積立・分散を徹底して、暴落を乗り越える力を身につけましょう。

私はリーマンショックをリアルタイムでは経験していませんが、コロナショックでは積立を継続しました。そのおかげで数年後には大きな含み益になりました。暴落は怖いですが「未来の自分を信じて続ける」ことが何より大切だと思います。

