20代の配当金投資は得?メリットとデメリットをわかりやすく解説

「毎月配当金が入ってきたらいいな…」と考え、配当金投資に興味を持つ20代も多いのではないでしょうか。確かに配当は投資の魅力の一つですが、20代の資産形成に本当に最適なのかは慎重に考える必要があります。この記事では、配当金投資のメリットと注意すべき落とし穴を解説します。

ためお
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結論、まずはNISA枠でのインデックス投資がおすすめです!

配当金投資とは?

配当金投資とは、株式やETFなどから得られる配当金を目的に投資する手法のことです。安定して利益を出している企業は、株主に還元するために配当を支払います。投資家は配当を「不労所得」として受け取ることができるのです。

日本株では年1〜2回、米国株では四半期ごとに配当が出ることが多く、給与以外の収入源として魅力的に感じられます。

ためお
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配当金投資の対象や投資手法はいくつかあると思いますが、配当金投資=「個別株で配当が高い銘柄に投資すること」と定義します。

配当金投資(高配当株投資)のメリット

1. 定期的なキャッシュフローが得られる

配当金は現金として定期的に受け取れるため、「投資している実感」を得やすいです。20代のうちから少額でも配当を受け取れば、モチベーションにつながります。

例えば年間配当利回り4%の株を100万円分保有すれば、毎年4万円が入金されます。小さな額でも積み重ねれば「生活費の一部を配当で賄える」実感が得られます。

2. 株価が下落しても配当が支えになる

株価が下がっても、配当が入ることで心理的な安心感を得られます。「含み損だけど、配当があるから持ち続けられる」という効果は、長期投資を続けるうえでメリットになります。

インデックス投資のように「含み損に耐えるのみ」という状況と比べると、定期的なキャッシュフローが投資継続の支えとなりやすいのです。

3. インフレ対策になる可能性

長期的に業績が成長し、配当を増やし続ける企業もあります。配当金が増えていけば、物価上昇にも対応できる「増配株投資」として機能します。

単に「高配当だから買う」のではなく、増配余力のある企業を選べば、インフレにも対応できる「成長する不労所得」を手にすることができます。

4. 再投資すれば複利効果も狙える

配当金を受け取るだけでなく、再び高配当株やインデックスに投資すれば「配当が配当を生む」という複利効果を実現できます。これにより、20代の長期投資では配当投資の魅力がさらに高まります。

特に20代から始めれば、数十年の運用期間で雪だるま式に配当金と資産を増やしていける点は大きな強みです。

5. 精神的な「投資実感」が得られる

20代で投資を始めても「含み益だけでは実感が湧かない」という人も多いですが、配当金は実際に銀行口座に現金として振り込まれるため、「投資してよかった」と感じやすいです。この実感は投資を継続するモチベーションになりやすく、投資初心者に特に向いています。

心理的な効果は見逃せない要素で、継続の原動力として大きな役割を果たします。

配当金投資の落とし穴

1. 税金で目減りする

配当金には税金(日本株なら20.315%、米国株なら日米両方で課税)がかかります。再投資すれば複利効果を得られますが、税金で目減りする分、インデックス投資のように効率よく資産を増やせない場合があります

若いうちは配当を受け取るより「再投資で複利を最大化」するほうが有利なケースが多いのです。

2. 高配当株=高リスクの場合もある

「配当利回り5%!」という銘柄は魅力的に見えますが、業績悪化で株価が下がり利回りが高く見えているだけのケースもあります。最悪の場合、減配や無配に転落するリスクもあります

安易に利回りの高さだけで選ぶと、資産が減ってしまう危険があります。

3. 成長株投資と比べてリターンが劣ることも

配当金投資は安定はしていますが、配当を出す代わりに企業が成長投資に回せる資金は少なくなります。そのため、長期リターンはインデックス投資や成長株投資に劣る場合があります。

特に20代は「時間」という最大の武器があるため、配当よりも成長投資のほうが効率的に資産形成できるケースが多いです。

4.銘柄選択に時間がかかる

個別株に投資をすることになるため、そもそもどの個別株に投資を行うかの銘柄選択に非常に多くの時間がかかることになります。投資をはじめたばかりの20代の場合、そこまで多くの資金を投資できるわけではありません。

例えば、100万円分配当利回り4%の株式を購入した場合、年間リターンは4万円です。これが、1,000万円なら40万円、1億円なら400万円と当たり前の話ですが、投資元本が少ない間は同じことをしているのにリターンに大きな差があります。

ためお
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資産形成初期の20代にとっては、銘柄選択に時間を使うよりも、自己投資や副業によって収入を増やす努力をしたほうがトータルのリターンが高くなる傾向にあると考えられるため、インデックス投資でほったらかし投資が最適だと考えられます。

20代が配当金投資を考えるときのポイント

  • 資産のコアはインデックス投資に:配当投資は資産形成のメインではなく、サブ的に取り入れるのがおすすめです。
  • 余剰資金で楽しむ:「お小遣い感覚」で配当株を買えば、精神的な満足感を得られます。
  • 増配株やETFを中心に:安定した増配実績のある企業やETFを選ぶことで、長期的に安心感を持てます。

まとめ:20代の配当金投資は「楽しむ程度」で

配当金投資には「キャッシュフローが得られる」「心理的に安心できる」といった魅力がありますが、税金や成長性の面で長期的には不利になることもあります。特に20代のうちは、成長株やインデックス投資で「資産を増やす」ことを優先するのが合理的です。

一方で、配当金投資はモチベーション維持や投資の楽しさを感じるきっかけになるのも事実です。まずはインデックス投資を軸にしつつ、サブ戦略として配当金投資を取り入れてみるのが良いでしょう。

投資は「続けること」が一番の成功要因です。楽しみながら取り組める仕組みを作って、長期的な資産形成を目指しましょう!

ためお
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私は今30代ですが、コアとしてオルカンと楽天VTIを所有し、サテライト的なイメージで楽天SCHDを保有しています。

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