はじめに:シンプルな資産配分こそ20代の武器
投資を始めたばかりの20代会社員にとって、資産配分(アセットアロケーション)をどう組むかは大きな悩みです。しかし、複雑な商品や分散を考えすぎる必要はありません。むしろ「現金+株式(投資信託)」というシンプルなポートフォリオが、もっとも再現性が高く失敗しにくい方法です。
この記事では、なぜシンプルなポートフォリオがおすすめなのか、その理由と実践方法を解説します。
1. なぜシンプルなポートフォリオが有効なのか
投資の世界では「分散投資」が重要とよく言われますが、20代の資産形成期においては「現金」と「株式」の二つだけで十分です。複雑に商品を組み合わせても管理が難しく、途中で挫折してしまう原因になります。
現金は生活防衛資金+α、株式は長期成長を狙う資産。この二つをバランスよく持つだけで、リスクを抑えつつリターンを狙えるシンプルかつ合理的な戦略となります。
2. 現金は生活防衛資金として確保する
まず最優先すべきは生活防衛資金です。突然の病気や転職などに備えて、生活費の3〜6ヶ月分を現金として確保しておきましょう。これがあることで、相場が暴落しても「生活に困らない」という安心感を持てます。
安心感があれば、暴落時にも慌てて株式を売却する必要がなくなり、長期投資を継続できる強いメンタルを保つことができます。

3. 株式は投資信託を通じて長期保有
株式部分は、インデックス型の投資信託を活用するのがおすすめです。代表的な商品は以下の通りです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)
- SBI・V・S&P500インデックスファンド
これらを利用すれば、1本の投資信託で数百〜数千社に分散投資でき、世界経済や米国市場の成長を取り込むことができます。初心者でも安心して長期的に積み立てられる王道の商品です。

私は「オルカン」に投資しています!
4. 資産配分の目安は「現金200万円+株式全力」
シンプルな目安として「生活防衛資金以外で現金200万円を確保し、残りはすべて株式投資に回す」という方法があります。これは、著名な投資家やインデックス投資家の間でも推奨されるシンプルな戦略です。
収入が安定している20代会社員であれば、この形がもっとも効率よく資産を増やせます。現金部分を定額でキープし、それ以上に余った資金はすべて投資に回す、というルールを守るだけで実践可能です。

このルールでやっているのはyoutuberのがまぐちさんや、S&P500最強伝説さんが有名ですね!
市場にどれだけ長い間お金をいれていたかでリターンが決まるということから、最低限にお金は残しつつ、余剰資金はフルインベストメントという考え方です。
注意すべきは、生活防衛資金とは別で現金200万円を残しておくこと。
生活防衛資金はあくまで何かがあったときの・いざというときのお金です。なので、普段の生活費の支払いとは別で用意すべきです。
生活防衛資金が200万円なら、それとは別で200万円のトータル400万円の現金を常に確保し、逆にそれ以上の資金は余剰資金として全額投資信託の購入に充てるということです。
5. リバランスは「現金を基準」に考える
複雑なリバランスをする必要はありません。株式の値動きに一喜一憂するのではなく、「現金200万円を維持する」というルールを守るだけで十分です。
例えばボーナスが入ったらまず現金を200万円に補充し、残りを投資に回す。逆に生活費で現金が減った場合は投資を一時的に抑える。このように現金を基準にすることで、シンプルに資産配分を維持できます。

投資はわかりやすいルールでやるべきです!特に、資産が少ない間は投資で得られる収益よりも、労働から得る収益のほうが大きいため、20代は労働にフルコミットすべき!投資はほったらかしでできるインデックスで片手間でやったほうがトータルいいと思います!
まとめ:シンプルに「現金+株式」で始めよう
20代会社員にとって大切なのは、複雑な投資戦略を組むことではなく「続けられる仕組み」を作ることです。生活防衛資金としての現金を確保し、余ったお金はすべて株式インデックスファンドに投資する――これだけで十分に資産形成は可能です。
シンプルであるほど続けやすく、続けることでしか資産は育ちません。まずは現金+株式という最も基本的な形で、長期投資をスタートしてみましょう。