JPYCは「日本円と1対1で連動するステーブルコイン」です。ビットコインやイーサリアムのように価格が変動することがなく、決済や送金手段としても活用できるのが特徴です。では、実際にJPYCを使い始めるためには何を準備すればよいのでしょうか?ここでは、初めてJPYCを利用する人向けに必要なものをわかりやすく解説します。

JPYCの現状と今できることをまとめてみます
1. JPYCを管理するウォレット
JPYCはブロックチェーン上で動作するため、まずは「暗号資産ウォレット」が必要です。ウォレットは銀行口座のような役割を果たし、自分の資産を保管・管理します。代表的なウォレットには以下があります。
- MetaMask:ブラウザ拡張機能やアプリで使える最も有名なウォレット
- Coinbase Wallet:初心者でも使いやすいUIが特徴
- ハードウェアウォレット(Ledgerなど):長期保管やセキュリティ重視の人向け
ウォレットを作成すると「秘密鍵」や「リカバリーフレーズ」が発行されます。これは銀行の暗証番号よりも重要な情報なので、必ずオフラインで安全に管理しましょう。

個人的にはMetamaskがおすすめです!
Chromeの拡張機能があり、スマホのアプリもあるためいろいろと使いやすいです。対応しているネットワークも十分で、Metamaskを持っていたらとりあえずOKという感じはありますね。
ブロックチェーン初心者が注意すべきは「リカバリーフレーズ」(シートフレーズとも呼ばれる)を絶対に他人に知られないことです。リカバリフレーズを知られるとWalletを復元というか複製というかできてしまって暗号通貨を勝手に第三者に盗まれてしまいます。
12個の英単語の組み合わせでできているやつです。日本人には馴染みがない単語もあるかもしれないので、綴りの間違いにも気をつけて紙ベースで保管しておくのがベターですね!
2. JPYCを購入するための日本円
当然ながら、JPYCを手に入れるためには日本円が必要です。一般的な購入の流れは以下のようになります。
- JPYC株式会社の公式サイトや提携取引所にアクセス
- 日本円を送金し、その金額に応じてJPYCを発行してもらう
- 発行されたJPYCが自分のウォレットに送られる
例えば、1万円を送金すれば10,000 JPYCがウォレットに反映されます。銀行振込やクレジットカードなど、購入時の支払い方法は取引先によって異なります。
ということで、早速買ってみようかと思ったのですが、記事執筆のタイミングでは買えないみたいです。

2025年5月30日でJPYC Prepaid の新規発行を終了って書いてあります。
walletをつなげてみたのですがこんな感じです。

当然、JPYCを持っていないので数量は0で表示されていますね。ETHだとガス代が高いのでPolにしたかったのですが、うまく切り替わりませんでした。Metamask側のネットワークはPolを選んでいるのですが、なぜなんでしょう。。。
3. 利用先の確認
JPYCは「持って終わり」ではなく、実際に使ってこそ価値を発揮します。利用できる場面をあらかじめチェックしておきましょう。
- ギフト券との交換:Amazonギフト券、QUOカードPayなどに交換可能
- 一部のECサイト決済:JPYC対応店舗で直接支払いに利用可能
- DeFiやNFT購入:ブロックチェーン上の金融サービスやNFTマーケットで利用
どこでどのように使うかを想定しておけば、JPYCを効率よく活用できます。

JPYC Prepaidの現状の使い道が上記の通りです。
今後、決済手段としての認知が広がってきて、walletを持つのが当たり前になってきたら、QRコード決済やクレジットカード決済のように、お店側の手数料がバカ高い決済システムに置き換わる未来も想像できます。
JPYC代表は給与振込もJPYCに置き換わるという未来も見据えているようです。環境においてかれないためにも、今からブロックチェーン触ってみませんか?
4. ネット環境とセキュリティ対策
JPYCはインターネットを介して利用するため、安定したネット環境とセキュリティ対策も必須です。
- 二段階認証(2FA)の設定
- ウォレットのバックアップ
- 公共Wi-Fiではなく安全な回線での利用
これらを守ることで、不正アクセスや資産流出のリスクを最小限に抑えられます。
まとめ
JPYCを使い始めるためには、①ウォレット、②日本円、③利用先の確認、④セキュリティ対策が必要です。特にウォレットの管理はJPYC利用の基本であり、ここを怠ると大きなリスクを抱えることになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、一度仕組みを理解すれば「電子マネーに近い感覚」で利用できるようになります。今後、JPYC対応サービスが増えれば、より日常生活に根付いた使い方ができるでしょう。

現状できる準備としては、walletを作成するくらいのものです。walletの作成は無料でできますし、この機会に暗号通貨に触れてみてはどうでしょうか?