毎日のちょっとした出費、たとえばコンビニで買う缶コーヒー。1本150円程度ですが、これをやめて投資に回したらどうなるでしょうか?
「たった150円でしょ?」と思うかもしれませんが、長期投資と複利の力を使えば、その小さな節約が驚くほど大きな金額に化けます。
1日150円をETFに投資した場合のシミュレーション
条件を次のように設定して計算してみます。
- 節約額:150円/日(缶コーヒー1本分)
- 投資額:150円 × 30日 ≒ 4,500円/月
- 投資対象:年利7%で成長するETF(例:全世界株式、S&P500連動ETFなど)
- 投資期間:20年間
毎月4,500円を年利7%で20年間積み立てた場合、最終的な金額は次の通りです。
- 元本合計:1,080,000円(4,500円 × 12ヶ月 × 20年)
- 運用益:約1,090,000円
- 最終資産額:約2,170,000円
つまり、毎日の缶コーヒーを我慢するだけで、20年後には200万円超の資産になります。
もし缶コーヒー2本分をやめたら…
もし節約額を倍にして1日300円(コーヒー2本分)を投資に回したらどうでしょうか?
- 毎月投資額:9,000円
- 元本合計:2,160,000円
- 最終資産額:約4,340,000円
20年間で400万円超に成長します。缶コーヒー2本分の節約で、中古車1台分の資産が手に入る計算です。
年数ごとの資産推移表
以下は、1日150円(4,500円/月)を年利7%で運用した場合の年数ごとの資産推移です。
年数 | 累計元本 | 資産額(年利7%) |
---|---|---|
1年 | 54,000円 | 55,890円 |
3年 | 162,000円 | 173,596円 |
5年 | 270,000円 | 305,775円 |
10年 | 540,000円 | 645,788円 |
15年 | 810,000円 | 1,079,233円 |
20年 | 1,080,000円 | 2,170,000円 |
年数が経つほど、運用益が加速的に増えていくのがわかります。特に15年以降は資産の伸びが目に見えて大きくなっています。
なぜこんなに増えるのか?複利の力
投資で資産が増える理由は「複利」です。複利とは、運用で得た利益をさらに再投資し、その利益にも利益がつく仕組みのこと。時間が経つほど加速度的に資産が増えていきます。
逆に言えば、「小さな額だから意味がない」と思って投資を始めないのは非常にもったいないのです。
まとめ:小さな習慣が大きな差に
- 毎日の缶コーヒー代を節約して投資に回すだけで、20年後に200万円以上になる
- 1日300円なら20年後に400万円超の資産に
- 複利効果は時間が長いほど強力に働く
資産形成は、いきなり大金を投資する必要はありません。まずは「毎日のちょっとした出費を見直すこと」から始めてみましょう。未来のあなたがきっと感謝するはずです。

年利7%で計算してみましたが、私が定期的に購入している楽天SCHDでもシミュレーションしてみます。
楽天SCHDで運用した場合のシミュレーション
同じ条件で、楽天・米国配当株式インデックス・ファンド(楽天SCHD)を購入した場合も計算してみましょう。
- 毎月投資額:4,500円
- 投資期間:20年
- 実効年利:10.98%(信託報酬控除後、過去実績ベース)
結果は以下の通りです。
- 元本合計:1,080,000円
- 運用益:約2,425,000円
- 最終資産額:約3,505,000円
同じ150円/日でも、運用対象の違いによって20年後の差は約130万円に広がります。
比較表(全世界株式7% vs 楽天SCHD10.98%)
運用対象 | 年利 | 20年後の資産額 | 運用益 |
---|---|---|---|
全世界株式インデックス | 7% | 約2,170,000円 | 約1,090,000円 |
楽天SCHD | 10.98% | 約3,505,000円 | 約2,425,000円 |
高配当株ETFは分配金も魅力ですが、長期的に見てもリターンの差が大きく出る可能性があります。ただし、米国株に集中投資するため、全世界株式に比べて値動きは大きくなる点には注意が必要です。

楽天SCHDはs&P500よりも、対象銘柄が100程度とさらに対象がすくない(分散が効いていない)投資信託になります。その分想定通りに動けばリターンはおおきくなりますが、リスクも大きいです。なお、節約して生み出したものであれば節約しなければなくなっていた「泡銭」なので、ガンガン突っ込んでいいと個人的には思います!