「もしも」の時に備えて、あなたは十分な準備をしていますか?
急な病気や失業、自然災害など、人生には予期せぬリスクがつきものです。そんな時に頼りになるのが「生活防衛資金」。このお金の基礎を知らないと、いざという時に本当に困ることになります。
今回は、生活防衛資金の重要性や貯め方、使いどころについて詳しく解説します!

特に、投資を行う上で「生活防衛資金」を確保することは必須です!順を追って説明していきます!
生活防衛資金とは?
生活防衛資金とは、万が一の事態に備えて蓄えておくお金のこと。具体的には、以下のような状況に備えるための資金です。
- 急な失業や収入減
- 病気やケガによる医療費の負担
- 自然災害による住居の損壊
- 家族の急な出費(教育費や介護費用など)
「貯金はあるけど、生活防衛資金として明確に分けていない」という人も多いかもしれません。しかし、この資金は「いざという時の命綱」として、しっかり確保しておくことが大切です。

口座を別にする必要はありませんが、「この額は絶対に手をつけずに置いておく金額」を把握しておく必要があります。
なぜ生活防衛資金が必要なのか?
「貯金があるから大丈夫」と思っている人もいるかもしれませんが、生活防衛資金は普通の貯金とは違います。
その理由を3つ紹介します。
1. 収入が途絶えるリスクに備える
失業や会社の倒産、病気で働けなくなるなど、収入が途絶える可能性は誰にでもあります。特に、自営業やフリーランスの人は、収入が不安定になりがちです。
生活防衛資金があれば、収入が途絶えても当面の生活を維持できます。

生活防衛資金の目安は働かなくても半年〜1年程度は最低限生活できる見込みの額です。
2. 急な出費に備える
人生には予期せぬ出費がつきものです。
例えば、車の故障や家電の買い替え、親族の葬儀費用など、突然大きなお金が必要になることも。生活防衛資金があれば、こうした出費にも慌てずに対応できます。

急な出費には本来生活防衛資金ではない貯蓄から出したいところ。ですが、万が一その金額がなかったとしても、生活防衛資金があれば当座を凌ぐことはできます。
3. 精神的安心感を得られる
「もしもの時にお金がない」という不安は、ストレスの原因になります。
生活防衛資金を確保しておくことで、万が一の時でも「これだけあれば大丈夫」という安心感が得られます。

金の余裕は心の余裕とはよく言ったものです。

貧すれば鈍するとも言いますが、余裕がないと自分でも意味わからない行動をしがちです。
生活防衛資金はいくら必要?
生活防衛資金の目安は、人によって異なりますが、一般的には以下のように考えられています。
- 会社員の場合:3~6ヶ月分の生活費
- 自営業やフリーランスの場合:6~12ヶ月分の生活費
例えば、月々の生活費が20万円の場合、会社員なら60~120万円、自営業なら120~240万円が目安です。
ただし、家族構成や住居環境、収入の安定性によって必要な金額は変わります。自分に合った金額を計算してみましょう。

最低限の生活防衛資金はこのくらいの金額です。

なお、投資をする際には現金と株式の比率を考えることがありますが、この現金には生活防衛資金は含まないでください!
例えば、現金を600万円、株式を200万円持っている方が、現金と株式の比率が50:50になるように投資をしようと考えたとします。
ここで、生活防衛資金として200万円を見込んでいる場合、いくら投資すべきでしょうか?
この場合、100万円です。
現金のうち、200万円は生活防衛資金として絶対に確保すべき金額なので、投資対象とみなせるのは600万円ー200万円の400万円になります。
現金:400万円と株式200万円が50:50になるのは、現金100万円を投資して株式を購入した場合なので、投資できる金額としては100万円になります。
現金が600万円あるからといって200万円を投資に回してしまうと、残りの400万円のうち200万円は生活防衛資金になってしまうため、想定していた現金と株式の割合ではないということになってしまいます。

生活防衛資金は基本的に何があっても手をつけないお金と想定しておきましょう!
生活防衛資金の貯め方
生活防衛資金を貯めるためには、計画的に取り組むことが大切です。以下に、具体的なステップを紹介します。
1. 目標金額を設定する
まずは、自分に必要な生活防衛資金の目標金額を設定します。月々の生活費をもとに、3~12ヶ月分の金額を計算しましょう。
月々いくらか支出が不明確という場合は、まずは家計を管理することから始める必要があります。

こちらの記事で家計管理の方法から節約までを解説しています。
2. 毎月の貯金額を決める
目標金額を達成するために、毎月いくら貯めるかを決めます。例えば、目標が100万円で1年で貯めたい場合、月々約8万円を貯金する必要があります。
ただし、月々の目標を設定するのも大事ですが、まずは固定費の節約からです!

固定費の節約をすれば、効果は毎月永続的に節約効果が続きますよ!
3. 貯金用の口座を作る
生活防衛資金は、普段使う口座とは別に管理するのがおすすめです。貯金用の口座を作り、そこに毎月自動で振り込む仕組みを作ると、貯めやすくなります。
いわゆる天引き貯金というやつですね!
絶対に手をつけないお金ということで口座を分けておくというのは、細かく管理するのが面倒だと感じる方にとっては有効な手段です。

ただ、銀行口座を増やすことはそれだけ管理する対象が増えるということになります。
管理コストを考えると、闇雲に銀行口座を増やすということはお勧めできません。
それこそ、口座を別にしたいというのであれば、住信SBIネット銀行であれば目的別口座を10個まで持つことができます。
振込手数料を月10回まで低いハードルで無料にしたりもできるので、もし新しく銀行口座を開設することを検討す流のであれば住信SBIネット銀行がお勧めです!
4. 無駄な支出を削る
貯金を増やすためには、支出を見直すことも重要です。固定費(家賃、通信費、保険料など)や変動費(食費、娯楽費など)を見直し、無駄を削りましょう。

4つめに書きましたが、実際これが一番大事。
支出を見直して、削減できるものはどんどん削っていく。こうでもしないとお金はなかなか貯まりません。
今の支出を把握して、その支出が本当に必要な支出なのか?ということを時間をとって確認してみるのがおすすめです!

生命保険、スマホのキャリアの2つは個人的に見直して効果が高かったので、まずはこの2つから取り掛かるのがおすすめ!
生活防衛資金の使いどころ
生活防衛資金は、本当に必要な時に使うためのお金です。以下のような状況では、迷わず使うことをおすすめします。
- 失業して収入が途絶えた時
- 病気やケガで働けなくなった時
- 自然災害で住居が損壊した時
- 家族の急な出費が必要になった時
ただし、生活防衛資金を使った後は、できるだけ早く元の金額に戻すことを心がけましょう。

前提として、生活防衛資金は使わないという話をしましたが、上記の場合は使うしかないです。
生活防衛資金を貯めておくのも、本当に必要な時に使うためのお金がないといけないからです。
失業した際などは収入が途絶えて使うしかないので気兼ね使いましょう。
投資をしていると、相場が暴落して評価額がガクンと落ち込むことがあります。
長期的な視点で分散投資をしていれば、いつか回復すると信じて持ち続けることができます。
広く分散された投資商品を購入し、15年以上の期間運用することで期待値がプラスになるので、短期間に売却することは避けたいです。
しかし、生活防衛資金がない場合、暴落と失業が重なったりして評価額が低くなっている時に投資対象を売却せざるを得ない状況になるかもしれません。
そうなっては本末転倒なので、どんな状況に陥っても投資した株式を売却しなくていいように、生活防衛資金を確保しておきましょう!
まとめ
生活防衛資金は、万が一の時にあなたや家族を守るための大切なお金です。「まだ大丈夫」と思わず、今から少しずつ準備を始めましょう。
貯金が苦手な人でも、目標を設定して計画的に取り組めば、必ず貯めることができます。
いざという時に後悔しないためにも、今日から生活防衛資金の準備を始めてみませんか?あなたの未来を守るのは、あなた自身の行動です!
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投資を始めるなら、最優先で確保すべきが生活防衛資金です!一緒に頑張りましょう!