【初心者必見】投資信託・ETF・個別株の違いを徹底解説!失敗しない選び方とは?

投資を始めようと思ったときに、最初に悩むのが「どの商品を選べばいいのか」ということではないでしょうか。投資商品には大きく分けて「投資信託」「ETF(上場投資信託)」「個別株」の3つがあります。どれも資産形成の手段として利用できますが、特徴やリスクが異なるため、初心者にとっては混乱しやすい部分です。この記事では、それぞれの特徴と初心者がどう選べばよいかを解説します。

投資信託の特徴

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、専門家(運用会社)が株式や債券などに分散投資して運用する商品です。投資家はその「成果の一部」を受け取る仕組みになっています。つまり、自分で銘柄を選ばなくても、少額からプロの運用に乗っかることができるのが投資信託の大きな魅力です。

特にインデックス型投資信託は、日経平均株価やS&P500といった指数に連動するように設計されており、低コストかつシンプルで長期投資に向いています。毎月一定額を積み立てる「つみたてNISA」との相性も抜群で、初心者が最初に選ぶ商品としてもっとも無難かつ安心できる選択肢です。

メリット

  • 少額から始められる(100円〜)
  • プロが運用してくれるので知識がなくても投資可能
  • 自動積立ができ、長期投資に最適
  • NISAやiDeCoとの相性が良い
  • 配当を内部再投資できるものはNISA枠を消費しない

デメリット

  • リアルタイムで売買できない(1日1回の基準価額)
  • 商品によっては手数料が高いものもある

投資初心者にもっともおすすめされるのが「インデックス型投資信託」です。例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」や「SBI・V・S&P500インデックスファンド」などは、低コストで長期投資に向いています。

また、手数料は商品ごとに天と地ほど違うので、必ず手数料が年間でどれくらいかかるかは確認しましょう。
手数料がかかるタイミングとしては、購入時・保有に対して(信託報酬)・売却時の3つありますが、購入時と売却時は手数料が0のものが多くなってきているので0のものを選びましょう。
信託報酬とは、投資信託を保有している間かかってくる手数料ですが、こちらも年間で0.1%程度が一つの目安になります。0.2%を超えてくると信託報酬が高めという印象なので、この辺りを目安にして商品を選んでみてください。

ためお
ためお

10年・20年の長期で考えた場合、手数料の影響は非常に大きくなります。

ETFの特徴

ETF(Exchange Traded Fund/上場投資信託)は、投資信託の一種ですが、証券取引所に上場しているため「株と同じようにリアルタイムで売買できる」という特徴があります。投資信託が1日1回の基準価額で売買されるのに対し、ETFは株式市場が開いている時間なら自由に売買でき、指値注文なども可能です。

また、投資信託と比べて信託報酬が低めに設定されているケースが多く、長期的に保有する場合でもコストを抑えやすいメリットがあります。代表的な商品には、米国株に投資できる「VOO(S&P500連動)」や「VTI(米国株式全体に投資)」などがあります。ただし、ETFは最低購入単位が決まっており数万円程度が必要になる点や、自動積立がしづらい点は注意点です。

メリット

  • 株式と同じようにリアルタイムで売買できる
  • 投資信託より信託報酬が低い場合が多い
  • 配当金を受け取れるものがある

デメリット

  • 最低購入単位が決まっている(数千円〜数万円)
  • 購入のたびに売買手数料がかかる場合がある
  • 自動積立に対応していない証券会社もある

ETFは「投資信託と個別株の中間」と言える存在です。米国ETF(VOOやVTIなど)は人気が高いですが、外国ETFは購入や管理に多少のハードルがあるため、初心者には国内ETFから始めるのもおすすめです。

ただし、ETFは1単位が数千円〜数万円なので、自動積立に向いていません。
例えば、1単位が8,650円だった場合、毎月10,000円を積み立てようと思うと、1単位の購入となり、1,350円は執行されません。これが、投資信託であれば、100円から購入できるため、10,000円分投資信託を購入することができます。

個別株の特徴

個別株とは、トヨタやソニー、AppleやGoogleといった「特定の企業の株式」を直接購入する投資方法です。企業の成長に直接投資できるため、その会社の業績が伸びれば大きなリターンが期待できます。また、企業によっては「配当金」や「株主優待」といった特典もあるため、投資信託やETFにはない楽しみ方ができます。

一方で、個別株は企業の業績やニュースに大きく左右されるため、値動きが激しくリスクも高いのが現実です。十分に分散投資をしようとすると資金が多く必要になるため、初心者が資産形成の中心にするのはハードルが高いといえます。まずは投資信託やETFで分散投資を行い、余裕資金で個別株を少しずつ試してみるのが良いアプローチです。

メリット

  • 企業の成長に直接投資できる
  • 配当金や株主優待を受けられる
  • 短期間で大きな利益を狙える可能性がある

デメリット

  • 企業の業績次第で大きく値動きする(リスクが高い)
  • 分散投資しにくい(資金が多く必要)
  • 銘柄選びに知識と情報収集が欠かせない

個別株は大きなリターンを狙える反面、損失リスクも大きいため初心者には難しい商品です。株主優待や高配当株に魅力を感じる場合は、少額で試しつつ学ぶのがよいでしょう。

卵は一つのカゴに盛るなという格言もありますが、投資先は分散すべきです。投資信託はETFであれば、その商品を購入するだけで、複数の投資先に投資を行うことになるので管理が楽ですが、個別株に投資を行う場合、自分で複数の個別株を直接購入する必要があります。

ためお
ためお

オルカンやS&P500ならその商品を購入するだけで500〜2,000社に投資をしていることと同じことですが、自分でそれだけ多くの会社に投資を行うのは非常に難しく手間がかかるということがお分かりいただけると思います。

初心者はどれを選ぶべき?

投資初心者におすすめなのは「投資信託(特にインデックス型)」です。理由は以下の通りです。

  • 自動積立できて「ほったらかし投資」が可能
  • 数百円から始められるためリスクが小さい
  • 世界中に分散投資できる商品が揃っている
  • NISA枠を効率的に使える

ETFは投資信託に慣れてから挑戦すると理解が深まります。個別株は投資の勉強を兼ねて少額から始めるとよいでしょう。

まとめ:まずは投資信託からスタートしよう

投資信託・ETF・個別株にはそれぞれメリット・デメリットがあります。初心者にとって最も取り組みやすく、失敗しにくいのは投資信託です。積立NISAを活用しながら、少額から世界に分散投資できる商品を選ぶのが王道です。慣れてきたらETFや個別株にもチャレンジし、自分のスタイルを確立していきましょう。

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