一括投資か毎月投資か?新NISAで失敗しないための選択ガイド

新NISA(少額投資非課税制度)が始まり、投資初心者から経験者まで多くの人が資産形成に関心を寄せています。

しかし、投資を始める際に悩むのが「一括投資」と「毎月投資(積立投資)」のどちらを選ぶかです。この記事では、一括投資と毎月投資のメリット・デメリットを徹底比較し、新NISAでの最適な選択肢を解説します。

マネブー
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一括投資か毎月投資かどちらが自分に合っているか?ということの結論を言うと、「一括か毎月かで迷いが生じるのであれば、毎月投資にしておいたほうが無難」ということになります。

1. 一括投資とは?

一括投資とは、まとまった資金を一度に投資する方法です。

例えば、新NISAの非課税枠(年間360万円)を全額使って、一度に株式や投資信託を購入することを指します。

1.1 一括投資のメリット

  • 高いリターンを得られる可能性: 市場が上昇基調にある場合、一括投資で早く資金を投入することで、より大きな利益を得られる可能性があります。
  • シンプルで手間が少ない: 一度投資すれば、その後は放置できるため、管理が楽です。
  • 複利の効果を最大化: 早く資金を投入することで、複利の効果をより長期間享受できます。
マネブー
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投資の原則として、市場に資金をさらす期間が長ければ長いほどリターンは大きくなります。

そのため、一括投資により年度当初に資金を投資したほうが、市場にさらされている資金が多くなることでリターンの期待値が高くなります。

1.2 一括投資のデメリット

  • タイミングリスク: 市場が下落するタイミングで投資すると、大きな損失を被る可能性があります。
  • 心理的負担が大きい: 一度に多額の資金を投入するため、市場の変動に動揺しやすくなります。
マネブー
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一括投資をして数ヶ月後に暴落して株価がなかなか回復しなかった場合、積立投資にしておいたほうがリターンは大きくなるという可能性は十分あります。

暴落が発生した場合、一括投資の場合、その年の非課税枠を使い切っている関係で、追加投資ができない可能性があります

暴落で安くなったタイミングで仕込むことで大きく利益を上げることができるため、暴落時もただ指を咥えて見ていることしかできないというのは歯がゆいものがあります。

また、そもそも暴落が来ると自身の株式の評価額が減少するため、精神的なダメージが大きくなる傾向もあります。

積立投資ならまだ今後買い増すからという逃げ場がありますが、一括投資ならすでに買ってしまっているのでどうしようもないと言うことになります。

2. 毎月投資(積立投資)とは?

毎月投資とは、定期的に一定額を投資する方法です。

新NISAでは、毎月最大で30万円ずつ投資信託を購入するような形が一般的です。

2.1 毎月投資のメリット

  • ドルコスト平均法の効果: 毎月一定額を投資することで、価格が安い時には多くの数量を購入し、価格が高い時には少ない数量を購入します。これにより、平均購入単価を下げることができます。
  • 心理的負担が少ない: 一度に多額を投資しないため、市場の変動に動揺しにくくなります。
  • 資金計画が立てやすい: 毎月の支出として計画的に投資できるため、家計管理がしやすいです。
マネブー
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このメリットをみれば、毎月投資のほうがいいなと思いますよね?私も基本は毎月投資派です!

毎月投資の場合、上がったら評価額が上がって嬉しいってなるし、下がっても安く買えて嬉しいとなって、株価がどう動いても精神的にダメージが少ないです。

私も旧NISA時代に4年ほど積立してましたが、ほぼノーダメージでした。

その間、コロナショックとかありましたけど、結局もとに戻るだろうということで、全く精神的にしんどくなかった記憶があります。

2.2 毎月投資のデメリット

  • リターンが限定的: 市場が上昇基調にある場合、一括投資に比べてリターンが小さくなる可能性があります。
  • 長期間の継続が必要: 効果を実感するには、長期間の投資が必要です。
マネブー
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唯一のデメリットが、1年間暴落がなかった場合、「一括投資してたほうが資産増えてたのに!!!」って悔しくなるくらいですね。

3. 一括投資と毎月投資の比較

一括投資と毎月投資のどちらが優れているかは、市場環境や投資家のリスク許容度によって異なります。以下に具体的な比較を示します。

項目一括投資毎月投資
リターン高い低い
リスク高い低い
心理的負担大きい小さい
資金計画一度に多額が必要毎月の支出として計画的

4. 新NISAでの最適な選択肢

新NISAでは、一括投資と毎月投資のどちらを選ぶべきでしょうか?以下に、それぞれのシチュエーションに応じた最適な選択肢を解説します。

4.1 一括投資が向いている人

  • まとまった資金がある人: 例えば、退職金や貯蓄を投資に回せる人。
  • リスク許容度が高い人: 市場の変動に動じず、長期的な視点で投資できる人。
  • 市場のタイミングを見極められる人: 市場が底値圏にあると判断できる人。

4.2 毎月投資が向いている人

  • 毎月の収入から投資したい人: 給与所得者など、定期的な収入がある人。
  • リスクを抑えたい人: 市場の変動に左右されず、安定した資産形成を目指す人。
  • 初心者: 投資に慣れていない人にとって、毎月投資は心理的負担が少なく始めやすい方法です。

5. 実際のデータで比較

過去のデータを基に、一括投資と毎月投資のパフォーマンスを比較してみましょう。以下は、S&P500に投資した場合のシミュレーションです。

期間一括投資のリターン毎月投資のリターン
10年約160%約140%
20年約320%約300%
30年約760%約740%

このように、長期的には一括投資の方がリターンが高い傾向がありますが、毎月投資もそれに近い成果を上げることがわかります。

マネブー
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一括投資のほうがリターンが高くなるとはいえ、新NISAを活用する限りは年間360万円までしか投資できず、一括でも毎月でもそこまで大きくリターンは変わらないという結果になりました。

6. まとめ

一括投資と毎月投資にはそれぞれメリットとデメリットがあります。新NISAを活用する際は、自分の資金状況やリスク許容度に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。初心者やリスクを抑えたい人は毎月投資を、まとまった資金がありリスクを取れる人は一括投資を検討しましょう。

投資は長期的な視点で取り組むことが成功のカギです。ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った投資方法を見つけてください。

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