2024年にスタートした新NISAは、非課税枠の拡大や非課税期間の無期限化により、資産形成を目指す人にとって非常に魅力的な制度です。特に、毎月の積立投資は、長期で資産を増やすための効果的な方法です。
しかし、「毎月いくら積み立てればいいの?」と悩む人も多いでしょう。この記事では、新NISAを活用する際の毎月の積立額の決め方について、具体的なステップとポイントを解説します。

長期的に続けることなので、無理なくという前提ですが、いくつか決め方があります。一緒に学んでいきましょう!
新NISAの基本を押さえる
まずは、新NISAの基本を理解し、積立投資のメリットを確認しましょう。
新NISAの主な特徴
- 非課税枠の拡大
年間投資枠が360万円。合計元本1,800万円まで非課税で運用可能。 - 非課税期間の無期限化
非課税期間が無期限に延長され、長期投資がさらに有利になりました。 - 2つの投資枠
「成長投資枠」(年間240万円まで)と「つみたて投資枠」(年間120万円まで)が設けられ、投資スタイルに応じて柔軟に活用できます。

投資初心者のうちは、つみたて投資枠を活用することだけをまずは考えましょう。
積立投資のメリット
- 少額から始められる
毎月数千円から始められるため、初心者でも気軽に始められます。 - ドルコスト平均法でリスクを軽減
毎月一定額を投資することで、価格が安いときに多く、高いときに少なく購入でき、リスクを分散できます。 - 長期で資産を増やせる
時間をかけてコツコツと資産を増やすことで、複利効果を最大限に活用できます。

毎月積立投資を行うことで、自然とドルコスト平均法を用いた投資になります。
毎月の積立額を決めるための3ステップ
毎月の積立額を決めるためには、自分の収入や支出、目標を明確にすることが重要です。以下で、具体的なステップを紹介します。
①収入と支出を把握する
まずは、自分の収入と支出を把握しましょう。毎月の手取り収入から、固定費(家賃、光熱費、通信費など)と変動費(食費、娯楽費など)を差し引き、貯蓄可能額を計算します。

現状の把握が最優先です。まずは、支出と収入を洗い出して貯蓄・投資に回せる余力を把握しましょう。
また、支出を把握したら、無駄な支出がないかチェックしてみましょう。
- 貯蓄型の生命保険の解約
- スマホキャリアを格安SIMに変更
- サブスクの見直し(ネトフリ、Youtube)
- インターネット回線の変更・解約
- ふるさと納税の活用
こういった項目を確認しつつ、固定費の削減を行うことによって、貯蓄・投資に回すお金を捻出しましょう!

特に、新卒者は保険営業のカモにされているケースが多いです!今加入している保険を確認し、必要ではないと判断できる保険はバサっと解約しましょう!
②貯蓄・投資目標を設定する
次に、貯蓄目標を設定します。例えば、老後資金や住宅購入資金、教育資金など、具体的な目標を立てることで、必要な積立額が見えてきます。

余裕があれば、ライフプランも作成しておくのがわかりやすいです。
ライフプランとは、こんな感じの表です。

ざっといま適当に作ったのでちょっとおかしいところがあるかもしれませんが、今後のライフイベントをある程度想定して作っておきます。
ライフプランを作成するメリットとしては、今後想定される大きな支出を見込んで支出計画を立てられる点です。
これにより、いつまでに、いくら必要で、今からどれだけ貯める必要があるか?がある程度把握できます。
ただ、これについては余力があればでいいと思います。新卒2年目など若い間は今後どうなるか不透明な部分が多く、そもそもライフプランも立てづらいからです。

ライフプランを作る前提として、今の生活の支出を把握している必要があります。まずは支出の見直しが最優先です。
③収入の2割を貯蓄・投資する前提で無理のない積立額を決める
貯蓄可能額と目標を考慮し、無理のない積立額を決めます。
貯蓄で備えるか、投資に回すかの判断としては、15年以上の期間を取れるか否かで判断したらいいです。

5年後の車の買替費用は貯金で、15年後の子供の進学費用は投資で備えるイメージです。
判断基準を明確にすることで、いつまでにいくら必要で、どうやってそれに備えるか?ということが明確になるはずです。
最低1年に1回は定期的に見直す
支出の記録は常に今後もつけていきましょう。
その上で、1年に1回は貯蓄と投資のバランスや、無駄な固定費を支払っていないかの確認、積立額の検討などのために見直すことが重要です。

正直、結婚するかしないかで大きくその後の人生が変わります。新卒2年目とかだとそのあたりが不透明なので、お金がかかる前提で見込んでおいたほうが選択肢が多くていいと思います。
新NISAで積立投資を成功させるポイント
新NISAを活用して積立投資を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
長期視点で考える
積立投資は、長期的な視点で行うことが重要です。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、コツコツと続けることで、大きなリターンを得られます。

投資期間は最低でも15年は確保したい。15年あれば歴史的にみてどのタイミングで購入したとしてもプラスになっているという実績があります。
分散投資でリスクを軽減する
一つの資産に集中せず、複数の資産に分散投資することで、リスクを軽減できます。例えば、国内外の株式や債券に分散投資することが有効です。

少額のうちからアセットの分散を意識すると手間が増えるだけなので、まずは現金と株式(投資信託)の2つのアセットだけで大丈夫です。
自動積立を活用する
毎月の積立額を自動的に引き落とすことで、継続しやすくなります。自動積立を活用し、投資を習慣化しましょう。

楽天証券であれば、楽天カードで積立設定すると、積立額の0.5%分の楽天ポイントが付与されます。お得な制度なので活用していきましょう!
定期的にポートフォリオを見直す
定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じて調整することで、より効率的な資産形成が可能です。年に1回程度、投資状況を確認しましょう。

「リバランス」とも言いますが、自分が想定している資産のバランスではなくなった最に、そのバランスを取ることを言います。
リバランスについては、下記記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

まとめ:新NISAでコツコツ資産形成を始めよう
新NISAを活用した積立投資は、長期で資産を増やすための効果的な方法です。毎月の積立額を決めるためには、自分の収入や支出、目標を明確にし、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。
収入の10~20%を目安に、目標金額から逆算する方法や、余剰資金を活用する方法など、自分に合った積立額を見つけましょう。新NISAを最大限に活用し、コツコツと資産形成を始めて、未来の自分への投資をスタートさせましょう。

新NISAは長期投資が前提です。無理なく続けられるということが最優先。短期的には結果が分かりづらいですが、20年後振り返るとかなりの資産になっているはずです!一緒に頑張りましょう!